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自動化を依頼する前に|あなたの会社は「ツール」を入れる段階にありますか?
自動化を依頼する前に
— あなたの会社は「ツール」を入れる段階にありますか?
1. なぜ「分かっている」のに進まないのか
「業務自動化が必要なことは分かっている」 「やらなきゃいけないとは思っている」
多くの経営者様がそう仰います。しかし、そこから実際に動き出す企業は一握りです。 なぜでしょうか。
予算の問題ではありません。技術への不安だけでもありません。 本当の理由は、**「自社が今、どの段階にいるのか分からないから」**ではないでしょうか。
いきなりシステム開発会社に頼んでいいのか。 まずはコンサルタントに相談すべきなのか。 それとも、社内で何か準備をすべきなのか。
このページでは、あなたが次に取るべきアクションを明確にするための「判断基準」をお伝えします。
2. 自動化が失敗する典型的なパターン
INCIERGEは、ただシステムを作って納品するだけの会社ではありません。 「動かないシステム」になってしまった現場を数多く見てきました。
失敗するケースには共通点があります。 それは、**「構造がないまま、ツールで解決しようとした」**場合です。
- 入力ルールが決まっていないのに、kintoneを入れてしまった → 誰も入力せず、結局ホワイトボードに戻った。
- 例外だらけの業務フローのまま、GASで自動通知を作った → 通知が鳴り止まず、誰も画面を見なくなった。
- 現場の合意がないまま、社長のトップダウンで導入した → 「使いにくい」という反発で頓挫した。
これらは全て、ツールのせいではありません。「順番」の間違いです。
3. 実装に進める会社、まだ早い会社
では、どのような状態なら、自動化の実装(プログラミングや設定)に進んで良いのでしょうか。 その違いは明確です。
🔴 まだ実装すべきではない状態
- 「とりあえず便利にしてほしい」という曖昧な要望
- 業務のやり方が担当者によってバラバラ
- 「誰が責任者か」が決まっていない
- 今の業務フローをホワイトボードに説明できない
この状態でツールを入れても、混乱を加速させるだけです。 まずは「構造の整理」が必要です。
🔵 今すぐ実装に進んで良い状態
- 解決したい課題(ボトルネック)がピンポイントで特定されている
- 「Aが起きたらBをする」というルールが決まっている
- 現状のフロー図(手書きでも可)がある
- 「ここを自動化したい」という意思が現場にある
この状態であれば、自動化は驚くほどのスピードで効果を発揮します。
4. 導入前の「3つの質問」
次のステップに進む前に、以下の3つを自問してみてください。
- その業務の「入力」と「出力」は定義されていますか? (何の情報が入ってきて、何ができあがれば「完了」か)
- その業務の「例外」は全体の何割ですか? (8割が定型業務なら自動化できます。逆なら構造化が先です)
- 現場のリーダーは、変化を許容していますか? (今のやり方を変えることに同意していますか)
すべてに「YES」と答えられるなら、あなたの会社は自動化を受け入れる準備ができています。
5. あなたが次に取るべき選択
会社の現在のフェーズに合わせて、適切な窓口を選んでください。
A. 準備はできているので、実装したい
課題が明確で、業務ルールもある程度決まっている。あとは技術的に実装するだけ、という場合。 INCIERGEの「自動化実装パッケージ」をご検討ください。最短距離で形にします。
B. まだ整理できていないので、相談したい
「どこから手をつけていいか分からない」「そもそも業務がぐちゃぐちゃだ」という場合。 いきなり実装には進まず、まずは「業務構造の整理」からお話ししましょう。
6. 自動化は「勇気」ではなく「手順」
DXや自動化に、清水の舞台から飛び降りるような勇気は必要ありません。 必要なのは、正しい手順を踏むことだけです。
まずは構造を整える。 次に、整った部分から少しずつ機械に任せていく。
この順番さえ守れば、失敗することはことのほか難しいものです。 あなたの会社は今、どちらの扉を開けるべきでしょうか。